高倍率コンパクト
Panasonic TZ70
あ~高級コンデジとか言っておきながら,全く逆の道を進んでしまいました.
つまり,大型センサーではなく極小1/2.3型
大口径で描写に優れたレンズではなく,光学30倍ズーム
買ったのはこれです.
軽量コンパクト
パッケージも本体同様にコンパクト
付属のCD-ROMがピッタリ入る大きさです.
これを買った理由は,朝の通勤時に自宅周辺に出没する野鳥を撮影しながら歩くためです.
朝自宅を出て道を歩いていると,時々目の前に小鳥が現れることがあるのですが,毎日ではありませんし,目では追えても撮影出来るとも限りません.
なので大型の高倍率ズーム機を毎日持って出るのは躊躇われます.
そこで倍率や操作性は妥協して高倍率コンパクトをひとつ買うことにしました.
ファインダー装備
妥協しなかったところは,コンパクト機であってもファインダーを装備していること.
この機種は0.2型と小さいながらも約116万ドット相当の液晶ビューファインダーが内蔵されており,実際使ってみると小さいながらもクッキリと見えて好感が持てました.
ホールディング
心配だったのは,大きなグリップを持つ一眼ライクなスタイルと違い,平たい箱型なので,超望遠でちゃんとホールド出来るのか?という事でしたが,ファインダーを眼鏡に押し当てて構えているので,意外と安定していました.
連写性能
あと,連写中のブラックアウトや書き込みで中断することなく連写が出来ることも重視しました.
今まで買ったデジカメの中ではパナソニックの連写性能が一番優れていました.
TZ70はAF追従で3コマ/秒と6コマ/秒の選択が出来,AF固定なら10コマ,40コマ,60コマ/秒もありますが,こちらは選択したコマ数で打ち止めになる仕様なので使いません.
AF追従の3コマと6コマ/秒は,シャッターを押し続けている間,連写し続けます.
但し明るさが足りなかったり,バッファーが足りなくなっても速度が落ちますが,それでも十分役に立ちます.
コントロールリング
レンズ周りにコントロールリングがあり,デフォルトでは撮影モードによって適切な役割が自動設定されます.
任意の機能を割り当てるようにカスタマイズする事も出来,自分はステップズームと露出補正を試してみて,結局露出補正にしました.
ステップズームはちょっと細かすぎて,かえってまどろっこしく感じました.
Nikon P900 ではステープズームの焦点距離を設定で選べるようになっていたのですが,TZ70では出来ないっぽいです.
もし選べたら,テレ端と中間くらいにして,ズームアシスト的な使い方を試したいと思ったのですが.
EX光学ズーム
ズームは換算24mm~720mmの光学30倍ですが,デジタルズーム以外に記録画素数を落とすことで倍率を伸ばせます.
EX光学ズームとか分かりにくい呼び方をしていますが,要するにトリミングです.
だったらフルサイズで撮影して,後から画像処理でトリミングしても一緒でしょ?という声を聞きますが,経験的に言うと違います.
ファインダーや液晶モニターに大きく映し出されている状態で撮影するので,ピントや露出が被写体に適した状態になっていて成功率が高いです.
RAW対応
そしてまさかのRAW対応です.
コンデジでRAWの需要があるのか疑問でしたが,試しに使ってみたら,拡張子RW2のファイルが保存されていました.
調べてみるとRAWと言ってもメーカーごとに仕様が異なるのですね.
そしてメーカーの配布しているコーデックでは64bitOS非対応という事も分かりました.
そこで下記をインストールしたら表示出来るようになりました.
でも今後どうするかと言えば,JPEGにすると思いますけどね.
予備バッテリーとチャージャー
この機種もバッテリーチャージャーが付属せず,本体充電仕様だったので,予備の互換バッテリーにチャージャーがセットされたものを購入しました.
これで¥ 1,499 通常配送無料 なので安いものです.
【エーポケ】パナソニックDMW-BCM13 /DMW-BTC11 対応 バッテリー&USB充電器セット デジカメ バッテリーチャージャーLUMIX DMC-FT5 / DMC-TZ40
- 出版社/メーカー: FUJIYAMA
- メディア: エレクトロニクス
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写真右上のがカメラ付属のコンセントからUSB端子への変換アダプターで,これとカメラの間を付属のUSBケーブルでつないで充電する仕様でしたので,チャージャーで充電するスタイルに変更しました.
実写テスト
早速近所で撮影テストをしました.
設定は上のEX光学ズームの図で一番下に書かれている58.6倍(換算1400mm相当)で撮影しています.
ちょっと遠過ぎたジョウビタキ
いつもは素早い動きで撮影が難しいエナガですが,柿に夢中で助かりました.
TZ70 感想
撮影 フィーリングはなかなか良好でした.
特に心配された超望遠での野鳥撮影では,素早いAFと連写でファインダーもブラックアウトせず被写体を追い続けられるので,非常に快適でした.
その分画質にも期待してしまいますが,結果は残念な印象でした.
連写はAF追従ですが,動きの素早い小鳥を常に画面中央に捉え続けるのが難しいので,結果ピンボケのコマを量産してしまいました.
AF固定で無限連写出来れば良いのですが,メニューに選択肢がありません.(FZ-150などはあったのですが...)
今度,多点AFも試してみようと思います.
画質は等倍で見ると塗り絵のようになっていました.
超解像ズームとかデジタルズームは使用していませんし,EX光学ズームは原理的に切り出しなので関係ないと思っているのですが.
光学ズームだけだったらどうなのか実験してみたいですが,そもそも光学30倍(換算720mm)ではもはや物足りなさを感じるくらい,超望遠に慣れてしまっているので...
Nikon COOLPIX P900 との比較
今回,TZ70 と一緒に持って行った Nikon P900 で撮影したものを,比較のために以下に掲載します.
ちなみに両者の大きさはこんなに違います.
P900の撮影フィーリングは連写が遅く,ファインダーも瞬きするような感じになるので,ちゃんと撮れたか不安になるのですが,実際に撮影された画像を見てびっくりすることが多いです.
TZ70 と反対ですね.
参考までに動画でズームアウトの比較です.
更にオマケとして,まだ紅葉が残っている木がありましたので,TZ70で撮影しました.