人物ブレ軽減と手持ち夜景モード
SONY Cyber-shot DSC-HX1 のモードダイヤルには人物ブレ軽減モードと手持ち夜景モードがあります.
どちらも高速連写した6枚を合成してノイズを軽減するという仕組みは同じです.
では何が違うのか,室内での物撮りで実験したところ,ISO感度に違いが出ました.
■人物ブレ軽減モード
この実験ではISO1600まで上がりました.
左がプログラムオートでISO1600に設定したもの,右が人物ブレ軽減モードです.
DRオプティマイザーはOFFにしてあります.
■手持ち夜景モード
ISO400になりましたが,夜景でないためかアンダーになってしまったので+0.7段の補正を行いました.
左がプログラムオートでISO400に設定したもの,右が手持ち夜景モードで+0.7段の補正をしたものです.
サムネイルではほとんど差が分からないと思います.
等倍で並べて見ると,確かにノイズレベルが通常モードのISO感度を1段下げたのと同等くらいに感じます.
それとブレ軽減は高感度で高速シャッターを切ることにより得られる効果ですが,このテストでは三脚に固定しているので検証は出来ません.
室内撮影において,人物ブレ軽減モードでISO1600になったものと,手持ち夜景モードでISO400になったものでは,ブレさえしなければ後者の方がノイズ的には有利だと思うので,試してみる価値はありそうです.
今後チャンスがあれば,実際に夜景や屋内撮影で両方のモードを撮り比べてみようと思います.
ということで早速夜景で試してみました.
まず窓にカメラを置いて,おまかせシーン認識アドバンスによって自動で撮影された2枚と,手持ち夜景モードの計3枚です.
おまかせシーン認識でカメラが三脚使用と判断し,1枚目はISO800で1/8秒の撮影をし,2枚目でISO125(このカメラの最低感度)で2秒のロングシャッターを自動撮影しました.
手持ち夜景モードはISO3200で1/8秒です.
今度は本当に手持ち撮影で,おまかせシーン認識アドバンスは1枚目がISO800で1/8秒,続いて2枚目がISO3200で1/8秒となりました.
手持ち夜景モードもISO3200で1/8秒になったので,最後の2枚を比べれば,手持ち夜景モードの高速連写6枚分の合成による効果が確認出来ると思います.